<化粧品原料> 3重らせんコラーゲン
当社の3重らせん構造を持つコラーゲンは、独自技術で非加熱抽出・精製しています。
優れた保湿効果・高い純度(無臭)・高い変性温度・高いフィブリル化能の特徴があります。
~目次~
化粧品原料としての機能
スキンケアへの応用
ヘアケアへの応用
製品紹介
化粧品原料としての機能
3重らせんコラーゲンは、肌表面で膜をつくり、高い水分保持力で長時間肌の潤いを保ちます。乾燥を防ぐことは、肌のキメ(肌表面の凹凸)を整えることにもつながります。
また、外部刺激から肌を守り、肌内部からの水分蒸発を抑えて肌本来のバリア機能をサポートします。
- 機能:
- 保湿
- 肌のキメを整える
- バリア機能をサポート
化粧水基礎成分とそれに3重らせんコラーゲンを配合したものを皮膚に塗布後、肌の水分量を経時的に測定した実験を実施しました。その結果、コラーゲン配合品は、肌の乾燥を防ぎ潤いを与え、キメの整った状態が長時間保持できることが示されました。

3重らせんコラーゲンとペプチド(加水分解コラーゲン)をお餅の表面(画像黒丸内)に塗布しました。コラーゲンはひび割れることなく潤いが保たれた状態で、コラーゲンの優れた保湿性が示されました。一方、ペプチドは表面にひび割れが確認されました。

スキンケアへの応用 ~美容液配合例~
美容液処方
水、BG、グリセリン、コラーゲン(3重らせんコラーゲン)、セルロース、リン酸2Na、クエン酸、クエン酸Na、フェノキシエタノール
上記の美容液を肌(前腕内側)に塗布し、塗布前と塗布2時間後の水分量と水分蒸散量を測定しました。水分量は多い方が潤っていて良い状態であり、水分蒸散量は少ない方が肌から出ていく水分が少ないため良い状態です。
3重らせんコラーゲン配合美容液は、2時間後でも塗布前の約2倍の水分量を維持していることが分かります。また、水分蒸散量は塗布前の約70%に抑えられています。コラーゲンの優れた保湿効果が発揮され、肌のバリア機能もサポートされることが示されました。

ヘアケアへの応用 ~ヘアケアトリートメント配合例~
トリートメント処方(リーブオンタイプ)
水、ジメチコン、グリセリン、セタノール、オリーブ油、ステアリン酸グリセリル、水溶性コラーゲン(3重らせんコラーゲン)、ステアルトリモ二ウムクロリド、エタノール
トリートメントを濡らした髪に塗布し冷風乾燥をしました。その髪にブラッシングやアイロンを施し、無塗布やコラーゲン非配合トリートメントとの比較を行いました。
【ブラッシングによる広がり防止】
コラーゲン配合トリートメントを適用した髪はブラッシングによる広がりが抑えられています。髪は乾燥しているとブラッシングによる静電気を帯びやすくなりますが、コラーゲンの優れた保湿力が乾燥を抑制し髪をまとまりやすくします。

【カールキープ効果】
コラーゲン配合トリートメントを適用した髪はまとまりがよく、カールもかかりやすいです。19時間後もカールがキープされています。

製品紹介
化粧品用途のコラーゲンは「溶液タイプ」と「凍結乾燥タイプ」があります。
溶液タイプ一覧
コラーゲン濃度は全て0.3%です。サンプル(10g)は初回無料です。
100gから販売代理店を通じて販売いたします。
製品名 | 化粧品表示名称 | その他の成分 | 特徴 |
---|---|---|---|
Ti-03B | 水溶性コラーゲン | BG フェノキシエタノール 水 |
標準品 |
Ti-03SP | 水溶性コラーゲン | 水 | 防腐剤フリー |
サクシニルA | サクシノイル アテロコラーゲン |
BG フェノキシエタノール 水 |
医薬部外品原料規格2021掲載品 |
サクシノイルアテロコラーゲンとは?
コラーゲンは、カルボキシル基をもつような成分(例、ヒアルロン酸)と配合すると沈殿する場合があります。
この沈殿を解決するため、サクシニル化という処理を行ったものがサクシノイルアテロコラーゲンです。他原料との相溶性を考慮した銘柄です。

凍結乾燥タイプ一覧
コラーゲン100%です。サンプル(5粒)は初回無料です。
10プレートから販売代理店を通じて販売いたします。
製品名 | 表示名称 | その他の成分 | 容量 | サイズ |
---|---|---|---|---|
FD-48WL | コラーゲン | - | 48粒/プレート | 約⌀7㎜×3㎜ 約1mg/粒 |
FD-24WL | コラーゲン | - | 24粒/プレート | 約⌀14㎜×3㎜ 約2mg/粒 |
FD-12WL | コラーゲン | - | 12粒/プレート | 約⌀20㎜×3㎜ 約4mg/粒 |
凍結乾燥体はふわふわのスポンジ状です。

速やかに溶解し、透明のゲルになります。
コラーゲンを高濃度で使用できるので、目尻やほうれい線などのポイント使いに効果的です。

<参考文献>
*バイオインダストリー J.Tanaka, et al. Bio Industry, 26(8), 26-32(2009)
*フレグランスジャーナル S.Kudo, Fragrance Journal, 43(3), 38-41(2015)
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多木化学株式会社
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